大雨のなか”箱”に乗る
2011/06/16
朝、一ッ葉有料道路を飛ばしながら、”あの日”もこんな雨だったなあと、ふと思い出した。
あの日とは、自動車の路上試験の日。
まことに、よく雨が降っていた。
50ccのバイクを駆って、神奈川県平塚市内を、あちこちしていたのだが、2年間で4回事故った。
4回目のときは、救急車があっという間にやってきて、泣きじゃくる私をのせて、東海大学のERへ。
夫は、血相変えて飛んできて、言い渡された。
「”箱”に乗ってろっ!」
”箱”を動かす練習、すなわち自動車教習所では、S字やクランクはおろか、まっすぐも難しくて、なかなかスピードがあげらない。
先生に「今何キロで走っているの?」と聞かれ
「10キロです」
「バイクは何キロ出して走ってたの?」
「70キロです」
「車のほうが、怖くないでしょ」
「厚みがありますから」
あきれはてられたが、なんとか路上試験までこぎつけた。
その日は、ワイパー全開でも、ほとんど前が見えなかった。
姿勢が悪いと言われようと、前が見えなきゃしょうがない。
ハンドルにしがみつくように、運転していた。
先生に「もっとスピード出して、余裕を持って運転しなさい」と言われ
「先生と心中は、したくありませんから」
大雨のなか、写真撮りながら90キロだして運転してたなんて聞いたら、教習所の先生、怒るだろうなあ。
それより夫に
「”箱”に乗るなっ!」って言われるか・・・