とちりの名人
2007/05/10
私たちが宮崎に引っ越してきたころ、宮崎のNHKローカルニュースに、それはそれは”へたくそ”な新人女性アナウンサーがいた。
ほっぺには、にきびの痕がういういしい。早口で、とちるとちる。手に汗握るニュースの時間なのだ。「今日は4回”しか”とちらなかったよね。がんばったね」そんな感じだった。
それがいつの間にか、ドキュメンタリーのナレーションとして声が聞けるようになった。彼女の声は、落ち着きを帯び、ゆったり暖かく、やさしさにあふれていた。画面の片隅に出る『ナレーション鹿島綾乃』の文字には、宮崎地方局から全国放送に送り出した、ちょっと誇らしさを感じた。
今朝のインタビューを見て、彼女は帰国子女だったのではないかと思った。
水を得た魚のように、いきいきしていた綾乃ちゃん。楽しい大リーグ情報待ってます!