眉間の色気

2009/02/21

何気なくテレビをつけたら、日本アカデミー賞の授賞式をやっていた。

あんなに足繁く映画館に通っていたのに、映画の雑誌を毎月買って、スターが何したかにしたと、いらんことがぎっしり頭に入っていたころもあったのに、今はただぼやーっとテレビで放映されるのを見るだけになってしまった。

受賞の候補に上がっている人たちは、どこか清々しさを感じる。映画1本作り上げる修羅の日々を、走馬灯のように思い起こしているんじゃないだろうか。

本木雅弘さん、「おくりびと」で候補になっていた。私は彼の眉間が大好きだ。

涼やかな面立ちがふっと変わる瞬間、彼の眉間は微妙に狭まり、眉が美しく動く。視線の先に私がいたら、どんなによかろうと思うのだが、それは夢ゆめ。

タキシードも似合うが、着物を着たときの所作も、目が離せない。

以前NHKの大河ドラマ「徳川慶喜」に主演していたとき、筆で字を書くシーンがあった。長年お習字をしている姑あらんだまばーちゃんが、彼の筆の”ねぶりかた”が、あれは素人じゃできない、と言っていた。字もみごと。

主演男優賞の発表・・・もっくんの眉間は、私が思い描いていた通りに動き、輝いた・・・。おめでとう!