ラブレターを書いていますか
2012/01/16
ここぞ、というときは、手紙やはがきを選ぶ。
今も、ケータイに電話がかかってきて、「はがきでなく電話でお話いただければ、すぐすんだのに」と言われた。
でも、あいまいを残さない点では、自分の字、自分の文が、一番かなと思うのだ。
それに、宮崎弁やひねりを入れて、すとんと相手の心に入っていくかな、なんて考えるのは楽しいもの。
渋谷bunkamuraでやっている『フェルメールからのラブレター展』の作品の時代は、
船乗りの恋人からの手紙を手にするのは、2年もの歳月がかかったらしい。
熱心に読んでいる青い服の女性の横顔に愁いがないのは、無事のしらせだろう。
手紙をテーマにしたこの絵画展、時がゆっくりながれ、相手をまっすぐに想うことができたひとの姿が、たくさんあった。
正月、姑が手紙を焼いていた。
今はもう天国にいる、最愛の夫からのだという。
「これを焼いて、やっとほっとした」
自分の胸だけに、永遠にしまっておきたかったのだろう。
夫は私からのラブレター、とってあるのかな・・・