巣鴨大鳥神社

2010/11/08
巣鴨大鳥神社.jpg子供ころ、『おっとりさま』と呼んでいたのは、巣鴨大鳥神社。御祭神が誰かも知らないが、一番慣れ親しんでいた神社には違いない。
東京の大鳥神社と称する神社は、11月の酉の日に、例祭が開かれる。
通常11月は、ふつか酉の日があるが、みっかある年は、火事が多いと祖母が教えてくれた。
そこで熊手を買うのが、毎年の習わし。(宮崎は、11月の酉の市がなく、1月の恵比寿さまで、熊手を買う。最初はかなり面食らった)
商家は大きな、それはそれはにぎにぎしい熊手を買うのだが、熊手商とのやりとりがまた楽しい。
我が家は、神社で用意した手のひらサイズの熊手しか買ってもらえなかったので、大きな熊手を買うおじさんのそばに立って、粋でいなせな丁丁発止を、幼い弟と見学。商談が成立すると威勢よく手締めを打つのに参加して、”福のおこぼれ”を家族の分頂戴するのが、私の習わし。
ほんと、久しぶりで行ってみた巣鴨大鳥神社は、記憶にあるのよりずっと狭い。子供も大人も、ひしめきあって楽しんでいたのか、と早朝誰もいない境内で、感慨にひたった。
酉の市.jpg昨日は一の酉。ポスターは、半世紀前と変わらず。
にぎわいは、どうだったのだろうか・・・