クリーンディ
2007/07/04
各班長さんは、昔ここ一帯を治めていた殿様一門(?)のお墓の掃除をする。
私たちも班長の時おおせつかった。近くなのだか、普段めったにいかない不思議な空間の杉木立のなか、ひそと佇む何基かのお墓。台風のあとは、木が倒れて悲惨な状態だった。子孫はどうしているんだろう・・・。
他のひとは、まず地域の中心にある池の周りの草刈から始める。鎌を持っていくのがベストだが、ないひとは箒。電動の草刈機のひとは重宝がられる。
広い池を手分けして、1時間ほどできれいにしたら、こんどはそれぞれの班の家のまわりを、皆でぐるーっと回って手入れする。
大抵は各家で前もって垣根を切ったり、雑草を刈っているので、ざっと鎌をふるい、道を芝箒で掃いておしまい。その後は地べたにすわってご苦労さんのお茶飲みとなる。
私たちが引っ越してきた一昔前は、クリーンディには男の人たちが駆り出されていた。ところが昼近くなっても帰ってこない。なにしているんだろうと奥さんたちが見に行くと、”お手当て”でいただく缶詰をえさに、焼酎1升空にして大宴会になっていた。
「休みん日の昼間っから、な~んしちょっとねっ!帰って、畑の仕事があるじゃろがっ!」とおとーさん方、奥方に耳を引っ張られ、後ろ髪ひかれながら帰っていった。
今は当時からすると亡くなった人、引っ越した人、班を抜けてしまった人もいるが、新しい家が建ち、新しい家族が仲間になった。みんなとてもいい人。こんなときぐらいしか顔をあわせることがないが、だからこそ、こういうイベントは私は楽しいと思うの・・・。