帯状疱疹には、吹く

2008/10/14

姑あらんだまばーちゃんと夫と3人で、昼ごはんを食べにいったとき

「脇の下やら痛くなって、サロンパス貼ってみたんだけど、直らないから病院に行ったのよ。そのときは原因がわからなかったんだけど、うちに帰って、もう一度痛いところをよくみたら、2センチぐらいに紅くなってたの。あっは~んってわかったの。帯状疱疹よ。ふふ」

「ふふって、それでどうなったの」と私

「もう一度病院に行って、薬をもらって、今飲みよるよ」

「いーなってきた?」と夫

「まだ。40年ぐらい前、同じのが首の下あたりにできたとき、じーちゃん(彼女の連れ合い)が、焼いて作ったちゃんとした包丁持ってこいっていうの。」

「ん?なんで?」と私

「出刃包丁があったので渡したら、刃を帯状疱疹のところにあてて、ごにょごにょおまじないを言って、最後にふっふって、吹いたの」とじーちゃんがしたであろう、動作をしてみせた。

「帯状疱疹には、吹くとよ」と、おもおもしくばーちゃんは言う。

「で、どうなったの?」と半信半疑の夫

「二日たったら治った」

「あ~ん?ほんとかしらん?」夫と私

「ほんとよ!あとで、なんといいなさったとですか、とじーちゃんに聞いたら、てきとーよって」

「てきとーっ!?」

小学校の校長まで勤め上げ、謹厳居士を絵に描いたような舅あらんだまじーちゃんが、妻の帯状疱疹をおまじないで治した・・・

「今は、じーちゃん、おらんからね。病院に行くしかないわね」

「ん~、まあね~」力なく夫と私

なんとも、げしがたい話でした・・・。