狭野神社

2008/10/11


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”軽く”車を走らせて見ることができる神社は、ほぼ行った。

残すは、宮崎が誇る高千穂の神々と、鹿児島県境にある霧島の神々。

そう、そこには超有名どころがぞろりとあるのだが、いずれも、ちょっと行ってくるわね、とは言いがたい距離にある。

たまたま高原(たかはる)に行く用ができた。

霧島を囲むように、霧島神社、霧島東神社、東(つま)霧島神社、霧島岑(みね)神社(夷守神社と合併)、狭野神社の六社権現がある。その入口にあたる高原、そして一番近い狭野神社なら、足が運べそう・・・。

早朝、雨が降りしきるなか、車からおりて、ぬかるみに足を取られながら進む。

参道は、たぶん何百年も、人間のいとなみを見下ろしてきたであろう、太い杉が並ぶ。

20分ほど歩いただろうか、静寂のなかに、飾らない、しかし風格のある神社が、右手に現れた。

御祭神は神武天皇、幼名狭野尊(サノミコト)

サノミコトは、この野山をかけずりまわって、遊んでいたのだろうか。

人気(ひとけ)がまったくない、雨音ですべての音が消されている・・・

社殿に向き合うと、ここは、大きな神さまがおりやるな、と思った。

10月、神々が出雲においでになって、神無月になる前でよかった・・かも・・・