主はなくとも咲くツツジ
2010/04/27
根を支えている土に、へびがおうちを作っているのも怖いけど、ぼろぼろ崩れてきているほうが、もっと恐怖。
いつか、どーんと落ちてきて、通せんぼ、するのではないだろか。
なるべく刺激を与えないようにはしていますが、雨風地震は、遠慮がありません。
持ち主である隣家のおじは、今病院のベッドに、静かに横たわっています。
写真を撮って見せても、開いたままの目には、もう何もうつりません。
「ツツジ、すごくきれいに咲いたよ。魂がするりと抜けて、見に来れたらいいのにね」
こよなく愛したおじに、私はそう耳元でささやくのです・・・。