広重・東海道五捨三次を見る
2012/01/13
今回狙っていたのが、渋谷bunkamuraの「フェルメールからのラブレター展」と
東京国立博物館の「北京故宮博物院200選」
でも・・・故宮は、なんと3時間半待ち!と言われ、泣く泣くあきらめた。
日本人の、というか東京人の向学心(好奇心か)の高さには、恐れ入る。(私もか)
そのかわり(でもないが)、たまたま通った地下鉄六本木でふらっとおりて、
サントリー美術館で「広重」を見た。
子供のころ、永谷園のお茶漬け海苔を買うと、ちいさなカードが入っていた。
歌川広重の東海道五捨三次、じゃないかな。
十辺舎一九の東海道中膝栗毛も思いだした。
原版で、解説付きで、じっくりみると・・・人物や動物や小物が、丁寧にかきこまれていて、実に楽しいのだ。安野光雅さんの絵のように、小さいのに、いきいき描かれている。
それに江戸の風物もよくわかる。
無駄のない生活が営まれていたことが、随所でわかる。
昔住んでいた平塚の風景は、山の形が同じで、懐かしい。
まわりを見渡すと、定年退職であろうおじさまがたが、熱心に見ている。
気持ち、わかるなあ。
中国が、世界に誇る至宝「清明上河図」は見れなかったが、
日本が、世界に誇る「広重」で、十分堪能したものね。