フェルメール『地理学者』を胸に刻む
2011/04/20
宮崎も、新燃岳の空振で、ぐらぐらするが、足元から上がってくるような揺れの地震とは、だいぶ感じ方が違う。
東京の実家にたどり着いた途端、震度4で、電車が止まったとニュースが入った。
いつもなら、無意識で電車に乗ってあちこちするが、今回は考えた。
地下鉄で地震になって、真っ暗になったら、まずい。
だから、どこにいくのも、すぐ外に出られるように、地上を這っている乗り物をチョイスした。
東京在住の友達に言わせると、地震になったら、みな一緒、だそうだけど・・・。
上京の楽しみのひとつは、美術館を訪ねること。
今回選んだのは、渋谷Bunkamuraのサ・ミュージアム「オランダ・フランドル絵画展」
会いたい絵画は、愛してやまないフェルメールの『地理学者』
いつもながらの、彼のラピスラズリブルーと抑えた赤、それに光。
思いのほか小さい絵のなかに、さまざまな”語り”がつめこまれている。
立ち止まって眺め、去ってはまた戻り。
もう会うことのないであろう”恋人”を胸に刻んだ・・・