篤姫ともうひとりの”篤姫”

2009/01/05

今日が仕事始め。まずは、

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

去年の大河ドラマの舞台となった鹿児島に行ってみたいとずーっと(夫に)訴えておりましたが、ようやく、年もおしつまった土曜日の午後、一路、篤姫の実家のあるあたり、指宿を目指しました。

宮崎市内から3時間でつく指宿は、菜の花が満開。冬をとおり越して、春うららの陽気です。

篤姫.jpg

地元のお店屋さんで立ち話。篤姫がいらしたことはうすうす聞いていたけど、そんな偉い方とは思わなかったし、こんなに観光客がくるとも思わなかった、とのことでした。

歩いて廻る篤姫ゆかりのお墓や神社、別邸は、さまざまな年齢層のカップルやグループが、細い路地まで散策しています。このドラマがいかに評判だったか、これでも分かる気がしました。

 

さて、もうひとりの篤姫、とお呼びしたら失礼にあたるでしょうか。

彼女の名前は、有村佳子さん。

指宿ロイヤルホテルの創始者であり、代表取締役会長。

出会いは、平成14年10月。宮崎法人会女性部の講演会に講師として見え、そのすさまじい生き様を、お話くださったときに始まります。

埼玉県に生まれ育ち、鹿児島の有村芳郎氏と結婚され、夫の夢を実現すべく、必死に生きてきた姿は、当時、なげやりな気持ちになっていた私に、衝撃でした。

講演会のあと、お話をさせていただいたとき「あなたは、まだ甘い」と一喝。しかし、そのあといただいたお葉書には「いつの日か必ず良い時が来ると信じて生きてきました。希望こそ光です。きっと良くなられます」と。

その葉書は、手帳に大切に挟み、ことあるごとに読んでいたものです。

あれから9年。ホテルのロビーで、偶然にも有村さんとお会いしました。それまでのいきさつをお話すると、「ちょっと待っててね」と持ってこられたのが、この本。

『覚悟の経営』 PHP研究所 1300円

元旦に一気に読みました。もうひとりの凛とした篤姫が、ここにいると思ったのです・・・。