ものにはそれ相当の値段がある

2007/07/06
首都圏の顧客と図面屋としての仕事をするときは、だいたい、いくらぐらいで請け負うか最初に決まる。値段のことでいらいらすることがないので、仕事の内容のそのものに没頭でき、どうしたら客に喜んでもらえるか考え、楽しみながら作業ができる。
ところが宮崎の顧客と図面屋としての仕事をするときは、仕事は終わってから「見積書を出してください」そして、図面は描いても、元受からうちに依頼した仕事が入らなかった場合は、信じられないような減額を要求される。うちの会社は図面屋なんだから、その仕事がとれようととれまいと関係ないのだ、という理屈が通らない。
入札制度の改革で、安くで発注することができ、公共の物件に使われる税金は無駄がなくなり、これは納税者としてはいいことだと思う。
しかし、業者として考えるに、そんな安い値段で落して、果たして手を抜かずできるのか?経費削減するときは真っ先に安全対策にしわ寄せがこないか?上はしっかり儲けて、もの言えぬ下請けは泣くような値段で仕事をしなくてはいけなくなるじゃないか。
うちの会社のメインの顧客は首都圏にある。しかし宮崎に越してきたから、こちらで顧客を増やし、売上げを半々までもってきたいとやってきたが・・・ますます望めないことがわかった。
うちの会社でなにげなく作ってある図面やデータは、さまざまな配慮がなされている。それを判ったお客を選べば、うちの実力もさらに向上し、お客も儲けることができるのだ。ものにはそれ相当の値段がある。