バーブラ・ストライサンドの「月に住む女」

2010/08/09
休みの日に、事務所でひとり仕事をするときは、好きな音楽をかける。
きのうかけていたのは、映画「スター誕生」のCD。
主演のバーブラ・ストライサンドが歌った最優秀歌曲賞「EVERGREEN」が有名だけど、私は
「月に住む女(The Woman In The Moon)」が一番のお気に入り。
場末の酒場で歌っていたエスター(演じるのはバーブラ)が、恋人となる大物歌手に見出され、スター街道を驀進する話だけど、大衆デビューで歌うのが、この曲。
きまぐれの大物歌手が、何万人も集めた自分のコンサートで、もっといい歌聞かせてやる、といやがる彼女を舞台に引っ張り出す。
観客は、なんじゃこりゃとざわざわ。彼女はおずおず歌い出す。
「月に住む女」
8小節目ぐらいから、雰囲気が変わる。のびやかな声が聴衆の耳に入っていくのだ。
歌詞は、女性への応援歌。
力強く、凛として生きよ、と。
圧倒的な迫力と、自在に声を操つる魅力あふれるバーブラの声に引き込まれていく、お客の雰囲気が、CDからでも十分に伝わってくる。
この映画が封切になったとき、彼女は当時の恋人と来日し、テレビの「スター千一夜」に出演した。
インタビューの石坂浩二か関口宏が、ろうそくをたくさんたてたバスルームのシーンは、すてきでしたね、と水を向けると、ぱっと顔が輝き、撮影裏話を聞かせてくれた。
鉄の女、のようなイメージがあるが、私はあのときのやわらかな表情が忘れられない。
「スター誕生」のレコードは持っていたのだが、CDを数年前ゲット。
さっきアマゾンで調べてみたら、中古で9800円からだって!
最後に入っている「EVERGREEN」のスペイン語バージョンが、価値を引き上げたのかな・・・