ストラディバリの音色
2009/08/26
どうしてジャパンツアー8箇所のなかに、宮崎を入れてくれたのかわからないけど、ほんとうに来てくれて、心からありがとう!
天才バイオリニスト五嶋みどりちゃん(もう、ちゃんじゃなくてさん、か)の、歳の離れた愛らしい弟くんだったのに、背も高くなって、今や腕前も、各国の著名なオーケストラと共演するまでに成長していた。
おまけにハーバード大学で物理を学び、空手も有段者。ときくと、親御さんは、いったいどうやって育てているんだろう、と不思議に思う。
数日前、NHK教育「美の壷」で偶然にも、バイオリンのことをやっていた。
普通のバイオリンと、10億円の値もつくストラディバリウスを弾き分けてくれた千住真理子さん、自分で弾いているのに、まるで楽器そのものが生き物のように勝手に奏でている、というようなことコメントしていたけど・・・
席は1階後ろから2番目。だから、肝心の顔もバイオリンも遠目でしか拝めない。
最初の演奏は、誰もが知っているベートーベンのヴァイオリン・ソナタの「春」。
息を潜めて待っていた最初の音は、イメージしていた、1本の線のような音とはまるで違って、骨組みのがっちりした構造物のような感じ。
バッハの無伴奏のソナタでは、室内楽のような深い味わいを、
パガニーニの変奏曲では、神業のような超スーパー妙技を、
最後のピアノとの競演では、怒涛と繊細さが彩をなし・・・
この一期一会は、本当に心躍る時でした。
ありがとう、龍くん!