じーちゃんばーちゃん勢ぞろい

2009/03/26
高橋まゆみ創作人形展.jpgまたじじばばのことか、とお思いでしょうが、今日は、お人形さんのじーちゃん、ばーちゃんのこと。
『故郷からのおくりもの ふたたび』と題された、高橋まゆみさんの人形展は、宮崎で2回目の開催だそうです。姑あらんだまばーちゃんをはじめ私のまわりの年寄りは、ほとんど見に行っていて、
「ものすごくいいから、はよ行ってきないっ!」と、せかされました。
写真で見るお人形さんは、顔のしわや洋服のかげん、植物や小物がほんものそっくりで、どんなに大きいかと思っていたら、30センチもないくらい。
ですから、覗き込むようにして作品の表情を確かめ・・・すると、あちこちで歓声が上がります。
「ひゃ~、こんげなじーちゃん、おりよるっ!」
「こんばーちゃんは、あっこんばーちゃんにそっくりじゃがっ!」
「このじゃがいも、かっわいいけど、ほんものそっくりっ!」
「お~、こんばーちゃん、歯がありよるっ!」
作者の高橋さんは、ご自分がお住まいの、長野県飯山市のじーちゃんばーちゃんがモデルなのに、宮崎にも、こんなごっつくて、そしてやさしい顔したお年寄り、いるいる!
作風にどこか懐かしさを覚えるのは、私が高橋さんと同じ歳で、小学校のころ、祖母方の千葉の在で遊んだ記憶がよみがえったからでしょうか。
年月を重ねた夫婦の情愛、こどもにむけるまなざしのやさしさ、人形であることを忘れるような、いとおしさを感じます。
中でも一番気に入ったのは、「頑固ばーさんの家出  お世話さん 気合い一つで家を出る」
口をへの字にしたばーちゃんが、ぐっと前を睨み、なべをしょい、枕と位牌をもって、歩いています。
「あんな鬼嫁 話すもしゃくだ」だそうで、どういう結末になるか、見てみたいね・・・