生きる力
2008/03/27
世界中の貧しい子たちを支援するこの団体に賛同してから、かれこれ20年以上になるだろうか。
最初の受け持ちは中南米の男の子。支援の途中で、ボートでアメリカに家族で亡命をした。
次はフィリピンの女の子。4歳ごろから文通(彼女は絵をかく)がはじまり、私の援助を卒業となったとき、勉強をがんばっていた彼女の将来の希望は、医者だった。
今は3人目でブータンの女の子。政情不安が心配。
年次報告書を読むと、学校に行って勉強できることが、どんなに贅沢な喜びであるかが分かる。
劣悪な環境、教育への無理解、内紛暴力などなど、ざまざまな困難が立ちはだかって、子供たちの夢や成長を阻んでしまう。
それに比べ日本はなんだ。
最近のおぞましい事件はなんだ。
「人を殺してみたかった」とはなんだ。
自分のことしか考えられない意識はなんだ。
私はぬくぬくと日本にいて、手も汚さず、お金だけ出している援助なのに、私が彼らから、勉強させてもらった。
くじけそうになったとき、舞い込んで来る彼らの絵てがみは、勇気をもらった。
もし、こういう接点があったら、とんでもない事件をおこした者も、真の意味での「生きる力」が得られたろうに・・・。