『君が代』はおいしいものの歌
2006/12/19
私が『君が代』を”きちんと”覚えたのは小学校に上がる前。明治生まれの祖父が、背筋を伸ばし正座し、私と相対峙し、いわゆる口伝で教わりました。
きいみいがあああよおおおわー
ちいよおにいいいやあちいよおにいさあざあれー
いいしいのおーいいわあおおとおなあありてえー
こおけえのおーむうすうまああでえー
重々しく、覚えたか?と問う祖父に「はい!お相撲のとき皆で歌うの聞いているから大丈夫!小学校ではちゃんと歌えます!」祖父は満足そうにうなずきました。
以下私の解釈
母が作ってくれる卵の黄身がのっているあつあつの真っ白なおかゆ
千代紙においてある千葉のおばーちゃんちのさざえのつぼ焼き
とても硬い浅草の岩おこし
巣鴨駅前で売っているほかほかのむし饅頭
小学校6年間、よだれが出そうな思いを押しとどめながら、胸をはって堂々と歌い続けてきました。なんで日本の国の歌に、こんなおいしそうなものがぞろぞろ出てるのだろうかと微かな疑問を抱きつつ・・・。
中学に入って最初の音楽の時間、初めて文字で見た『君が代』に仰天しました。知らなかった・・・。誰にも言えませんでした・・・。