再会
2006/12/13
何年もの月日を経て、ふたりのまなざしが交錯する瞬間を、画面のこちら側で見ている我々-究極ののぞきの連中-は、好奇心と羨望をこめて待ちます。
人生の中でも特段の輝きを放っている、ふたりしか知りえない、純粋な気持ちでお互いを見つめあっていたその時間・・・振り返り、そして今の生活に必ず視線を移していきます。
あの時あのまま一緒になっていたら、今より幸せだったか・・・それはわかりません。恋愛でなくとも、後年なにかでつまずいたとき、道が二股に分かれた時点までさかのぼり、答えを求めようとします。でも最近、それはしてもしょうがないことだと思うようになりました。もう若いころには戻れませんから。
再会の映画は、心地いい余韻を残して終わります。
私も負けじと思いをめぐらせようとしたとき、えっ?なに?靴下?いつものところでしょ。ん?ない?はいはい、今行きますよ。・・・現実にぐいと引き戻されました。