指輪2題
2013/04/11
特に指輪は、手が”ごつい”ので、好きじゃない。
結婚指輪は、30数年、みごとに”たんすのこやし”となっていた。
”たんすのこやし”は大嫌い。
かといって、”捨て魔”の私も、こればかりは人にも上げられない。
お友達の川添朋子さんの宝石店ブライダル&ジュエリーカーラで加工してもらうことにした。
「これ溶かして、ひとつにしてもらえないかな?」
「???」
「ふたりは永遠にひとつ、だもんね」と私。
溶かしてひとつにしてもらった元結婚指輪は、今、玄関先のオブジェとして鎮座している。
もうひとつ、母からもらった金の、細工を施した指輪。
つい、1カ月ほど前、たんすの奥からでてきた。
ごっつくて、重くて・・・
やっぱり溶かしてもらおう!
「これ溶かして、イヤリングにしてもらえないかな?」
「・・・・・・」
「金の細工を生かした形でカットして、イヤリングにしたら素敵よ」と朋ちゃん。
溶かさずイヤリングとしてよみがえった母の金の指輪は、今、私の耳で輝いている。