正月、テレビを見ながら、あーだのこーだの
2011/01/06
「時代劇チャンネル入れようよ」というが、刑事コロンボとイ・サンぐらいしかまじめに見ない私は、どうでもいい。
そんな二人が、真剣に見た番組があった。
芸能人に、各分野の『てっぺん』を目指して競わせる、ってやつ。
ピアノ、剣道、アームレスリングなどがあったが、もちろん剣道!(ピアノは、音大受験の課題曲をもってきた子が『てっぺん』。そりゃないよね)
名前も、なんの芸でご飯を食べている人物かもわからないけど、おなさけ2段を持っている私は、剣道の構えや太刀筋は、一応わかる。
この人は、段位は高いけど、おっさん剣道。
この人は、試合巧者ではない。
この人は、高校時代ものすごい練習して、試合を勝ち上がった経験をしてきた人。
などなど
実家に、さまざまな剣道大会でのトロフィーやら賞状がならんでいる夫の評価は、もっと辛辣。
あそこは、こう切り返して、引き胴にするんだ。
ちょっと引いて、まっすぐ伸ばせば、つきで一本取れる!
なにやってんだ、出小手がとれるだろっ!!
だんだん熱を帯びてくる。
頭の中では、自分が試合をしているらしい。
彼の心残りは、高校最後の一番大切な試合の決勝戦で負けたこと。
あれで、真剣勝負の剣道人生から遠のいた。
でも、もしそのとき勝っていたら、私とは出会わなかったでしょ。
よかったね、負けて。
ふたりの剣道話は、回り回って、結局いつもそこに落ち着くのだ。
よかったね、負けて・・・