知るは楽しみなり

2022/02/22
確か司馬遼太郎さんがこう言っておられた、と思う。
ほんとそう、どこに行かなくとも、こどものころからうちにいて本に浸って、あーでもないこーでもないと思索を巡らしているときが私にとって至福の時間なのだ。

今読んでいる米原万里さんの「打ちのめされるようなすごい本」はこの本がすごい本かと思ったら、米原さんが読んですごいと思った本の紹介。
ロシア語通訳の故米原さんが書かれた本自体が、切れ味よくて感性もすごみがある!ほんとうに頭のいいひととはこういう人のことを言うのだと思った。
昔、ちょっと英語をかじって、生意気にも通訳になりたいと思ったことがあるが、米原さんの本を読んで、到底無理と知った。
政治や経済の会合でも、話題は文学から演劇から海洋学から天文学からさまざまな話が挿入される。日ごろから脳みその隅々まで知識を蓄えておかないと通訳の役割が果たせないし、
その国のユーモアをどう訳すか、AIが登場しても、人間の通訳には太刀打ちできない、というようなことを書かれていた。通訳とは人間力じゃないかと思った次第。
そういう総合的な知力を持ち合わせるために、彼女の日常の読書量はすさまじい。
そして米原さんをうなられた数々の本の紹介であり、書評がこの本。
私の知る楽しみを満足させるお宝が満載の本でもある(^^♪