坂本龍馬全集全1巻
2010/09/22
ふーっと思いだした。
「坂本龍馬全集」に書いてあったわ。
昭和53年に光風社書店から発行された、限定1500部の1冊。
史学科に行っていた私は、のどから手が出るほど欲しかったが、なにせ2万円。
父に毎月5000円ずつ返すから、と利子無で金を調達し、買った。
穴があくほど眺めた龍馬の字は、”気分”が十分に伝わってくる。
躍動する書を、丁寧におっていったっけ。
二十歳そこそこの私は、なんで龍馬はあの時点で死んでしまったか、とくやしく思った。
しかし、あれから30数年。人には役割がある。その一瞬に舞い降り、事を整え、天に駆け上がっていく使命、彼はそうだったのだ、と理解している。
今の日本は、龍馬たらんとする人ではなく、腰をすえ腹を据え、つぎはぎだらけの制度を、根本からやり直し、諸外国に物申せる、気概のある人を求めているんじゃないかな・・・。