フェルメールは人の頭と共に
2008/11/13
たまの上京でスケジュールに必ず入れていくのは、美術館めぐりです。
東京にいれば、毎日曜日、ひとつづつ堪能することができるけど、今は”はしごして、駆け抜ける”が基本。
今回の”はしご”の1館目は、上野の東京都美術館。そう、言わずと知れた『フェルメール展』
なんと7点もの作品が一同に会して、展示されるという。お正月から楽しみにしていたのを、やっと実現させることができました。
それも、一緒に見ましょう、と言ってくださったのが、ブログ仲間の山梨の活木工舎のwoody-momさん。働く主婦は、時には、夫も子供も仕事も横にやって、自分の時間を作らないと、リフレッシュできないからね。わざわざ時間を合わせて、山梨からバスで、わたわたやってこられました。
・・・で、40分も待ってようやく入れましたが、静寂の絵を、落ち着いて見るには、あまりにも人が多い!
背伸びしたり、人をかいくぐったり、人の隙間になんとか体をさしれて前に出て、でも押されて、足を踏まれて・・・その頭どかしてちょうだいっ!!
7作品のうち、一番見たかったのが「小路」
左から光がさし、左側の顔を向けている絵が大半を占める、右効きの画家が、正面から大きな構図で描いたこの作品は、見ても見ても飽きがこない(だろうに)。風景の中に溶け込んでいる3人の女性が、日常に生きている。絵に隠されている寓意を詮索することもなく、向き合える作品は、暖かい。
・・・と感じた時は、もう出口でした。
いやはやなんとも、人の頭を鑑賞したような、だったよね、woody-momさん!