紫色の服
2008/10/21
今年は紫が流行だそうだ。だからと言うわけではないが、店屋に入って、紫色のシャツを胸にあててみた。
鏡で見たら・・・似合わない。歳かなあ・・・
30歳代の一時期、紫に凝ったことがある。しまって、ノーブルに見えるのがよかったのか、ともかく買うのは紫色のもの。
とくに好んで着た服は、ニットのワンピース。2枚持っていた。
そのうちの1枚、着ると、妙なことばかり起こった。
絶対電車に乗り遅れる。道に迷う。大切な約束を忘れる。大きな忘れ物をするetc。
でも着心地はとてもいいのだ。だから、いやなことがあっても、忘れてまた着てしまう。
そんなことを繰り返していたら、とてつもない大ミスをやらかした!
家に帰って、服を脱いで、考えた。
この服、絶対何か、とりついている。洗濯しても取れない。これ以上着ていたら、とんでもないことが起こるかもしれない・・・。床に置いた服を見下ろしながら、急に今まで起こったことが思い出され、背筋がぞくぞくした。
捨て魔あげ魔の私は、捨て魔をひっこめ、友達にやった。
「わあ~、ありがとう!すんごくステキじゃん!なんで?もらっていいの?」
もらってちょうだい。捨てたほうがよっぽど怖いもん・・・とは言わなかったが・・・。
彼女の身の上に不吉なことがおこったとは聞かなかった。
彼女と相性がよかったのか。たまたま私は運気が落ちているときに、着ただけだろうか。
紫の服を見ると、いつもあのニットのワンピースを思い出す・・・。