八手神社
2008/05/18
別段、悪さするわけでもなく、私が近づくとそそくさと逃げるので、こちらも「きゃあ~」とか「しっしっ」とかも言わず、いるがまま、あるがまま。
でも、ハリーポッターにでてくるアラゴクや、映画南総里見八犬伝にでてくる大グモや、楳図かずおの恐怖マンガにでてくる、世にも恐ろしいクモのように、大抵は悪役になる。
その典型的な悪役のクモを祭った神社があるというので行ってみた。
その名も八手(やつで)神社。
やっぱね。
うちのメインバンクのすぐそば、民家に囲まれているのだけど、
ゴミひとつ落ちていない、それはそれはきれいにしてある神社。
やはりクモたたりを恐れてか・・・
と思ったら、メインのご祭神はシオツツノオジ(シオツツノカミ)じゃげな。
先週行った、野島神社のご祭神と同じ海の神さまじゃないの。
このシオツツノオジは、海幸彦から借りた釣り針をなくした山幸彦を助けた神さま。
記紀には、たびたび登場してくる。
じゃあクモの話はなによ、というと、
その昔、赤江の浜(もとものこの神社があったところ)にあった松林に、夜な夜な人を襲う大グモがいた。
宮本武蔵のような剣の使い手がやってきて、やっと退治できた。
人々は、ほっとしたものの、その大グモのたたりを恐れて、祠をたて、この神社にまつったそうだ。
写真右から4番目の、つるっとした前方後円墳のようなのが供養碑。
昔のひとは、やさしいね・・・。