春の和菓子
2008/04/03
どちらかと言うと、だんごあんこいも系より、シャレた洋風がいいのだが、集まるものは、なぜか圧倒的に胃にどーんとたまる系。
おととい、隣家からいただいたのは、草もち。
そこらへんに生えている蓬をとってきて、正月に余ったもち米とこねこねし、これまた余っていたあずきであんこをつくり、草もちの出来上がり!
私は作ろうかと思うだけで気が遠くなるが、田舎のおばちゃんたちは、実に手早い。
たぶん、明日は草もち作ろうと思ったら、前の日の夜から、準備をして、翌日10時のおやつに間に合う、という手際のよさでやっているに違いない。
昨日いただいたのは、これはめったにない、画期的ないただきもの!
そう、春の和菓子!
芸術作品といっていいほど、練り菓子はすばらしい。
子供のころ、家から15分ぐらい歩いたところに、女優の大原麗子さんの実家で、和菓子屋さんがあった。
祖父は私を"だし"にちょくちょく買いにいった。
小さいお店だが、おしるこを食べた記憶があるのは、喫茶室みたいなところがあったのだろうか。
子供の目線にあるショーウインドウに飾られている和菓子は、どれもこれもきれいで、毎回選ぶのに時間がかかった。
祖父はにこにこしながら、いつまでも待っていてくれたが、選ぶのは、決まって"きみしぐれ"
巣鴨のお地蔵さん通りのお店で売っている豆大福も好きだが、こっちの和菓子を買ってもらうと、ちょっと大人になったような気がした。