ごちそうさんの笑顔~おばの葬儀での手紙
2014/03/31
倒れて介護5になってから1年半ほど。列席者は二日間で80人ほど。あんなに社交的だったひとなのに、最後はちょっとさびしかったです。
夫は弔辞を、私は手紙を読みました。以下私の手紙です。
ちさとさんといえば、料理上手。
ばらずし、ごぼうと地鶏の吸い物、てんぷら、みぞずけ、アジの南蛮漬、酢の物、まだまだあるけど、どれもこれも絶品!そして、ともかく手際がいい。
大勢の人が集まる時、炊きたてのまっ白いご飯に、お酢を一升瓶でどぼどぼ、お砂糖をがさっ、お塩をぱっぱ、具を混ぜ込むと,
あっという間に、何十人分もの、おいしいおいしいばらずしの出来上がり。
ちさとさんの豪快な笑い声につつまれながら、どんなにたくさんの人が「ごちそうさん!」と彼女に笑顔で言ったことでしょう。
そしてちさとさんと言えば、大の子供好き。
自分の子供はいなかったけど、おいやめい、その子供たちや近所の子供たちを可愛がり、
保育所に勤めていたときは、「ばーちゃん先生」と慕われていました。
不思議と子どもたちは、ちさとさんになつくのです。
この葬儀の席に来ていらっしゃる中にも、子供のころ可愛がってもらったひと、たくさんいると思います。
今頃は、先に逝ったご主人や兄弟、いとこたちに、ごちそうを作って宴会をしているのではないでしょうか。
大勢のひとにかこまれ、関屋家を守り抜いた83年の生涯でした。
おばちゃん、ありがとう!そして、ごちそうさん!