ドビュッシー、音楽と美術と
2012/08/13
ドビュッシー、見てきたんだった。
彼の音楽は、たゆたゆとして、どちらに流れて行くかわからない。
ベートーベンやモーツアルト、マーラーのように、起承転結がない。
読譜はやっかい。
でも弾けるようになると、いつまでも浸っていたいし、さまざまな情景が思い浮かぶ。
「好きだなあ」がピアノを習っていた時の印象だけど、いまじゃ、なんで弾けたか、ほんと不思議。
東京京橋のブリジストン美術館で開催中の『ドビュッシー、音楽と美術』は、透き通るような彼のピアノ曲が流れる中、彼と親交の深かった芸術家たち~モネ、マネ、ルノワール、ルドン、ガレ、セザンヌetc~の作品が、数多く並んでいた。
曲のインスピレーションは、こんな分厚いお付き合いから生まれたのか。
10歳で、パリの音楽院に入学した天才少年は、テストは×ばっかりだったという。
「起承転結」からはみ出した音楽が、彼のおつむのなかから、絶え間なく出ていたから、らしい。
久しぶりで、「亜麻色の髪の乙女」でも弾いて、いや、譜面を見てみようか・・・