向田邦子と長谷川町子

2011/09/01
facebookの自己紹介、好きな本のところに、司馬遼太郎、向田邦子、長谷川町子、と入れている。
司馬遼太郎は、横において、
向田邦子.jpg向田邦子昭和4年生まれ。
長谷川町子.jpg長谷川町子大正9年生まれ。
共に、厳格な父とやさしい母、兄弟姉妹にかこまれ、昭和を、腕1本、独身で生き抜いた。
作品は、文と絵に分かれるが、おふたりは、私の中ではイメージがダブる。読むと、思わずにやり、とする、”落としのタイミング”が、似ているからだろうか。
向田さんが飛行機事故でなくなって、早30年だそうだ。
彼女の頭の中のものが、永遠に消えてしまった。なんともったいない!と、第一報を聞いて思った、あの夏の日を思い出す。
評論や、身近にいたひとたちのコメントなどを書いたものが出版されるが、私は作品だけを何度も何度も読んで、自分の感覚で味わうのが好きだな。
昭和を生きるのは、窮屈な感じがいつもあったが、
箍(たが)が外れ、気骨を失った時代に迷い込んだ昨今の日本よりは、ずーっとよかったかもしれない、と、野田首相誕生を見て、思った・・・。