お金で買えない大切なもの

2007/03/16
以前、経営者の講習会の後の会合で、講師に「あらんだまさんにとって、一番嬉しいと思うことは何?大もうけしたとき?ほしいものを手にいれたとき?おいしいレストランで食事したとき?ひとりでくつろぐとき?」・・・私の心に思い浮かんだのは、たったひとつ「周りの人の喜ぶ顔を見たとき」講師はにっこりされ「それがわかっていれば大丈夫」とおっしゃった。
学生時代から老荘思想の”知足”に大いに共感し、物欲も乏しく、研究室で古文書を紐解く生活を夢見たくらいだから、元来経営者向きではないのだ。でもそんなこと言っていられない。”黒字で存続し続ける”が経営の鉄則だし、”家族”である従業員を”養っていく”のが経営者としての務めだ。
当然、専業主婦してたら会えないような方とお目にかかって、”きちんと”お話をしなくてはいけない場面や、よかれと思ってやったり言ったりしたことが、どーんと大きな矢になって私に向かってくることも多々ある。
昔は結構くさって八つ当たりもしていたが、あるときを期に”私に気づかせてくれる言葉や人こそ、お金で買えない大切なもの”と思うようになった。
『周りの人の喜ぶ顔を見たさ』と老子の『上善は水の如し』とがすり合わせがきかないのは、まだまだ修行がたらんということだな・・・。