デュトワさんの実験的コンサート

2009/05/25
宮崎国際音楽祭は5月の恒例行事。
税金も払っているし、会員にもなっているから、1日ぐらい都合つけていかんと、とやっとこさ時間がとれたのが、22日。
この曲を聴きたい、ではなく、この日しか行けない。
だから演目は、コンサート会場に転がり込んで、椅子に腰掛けてから初めて見て、
『ウェーベン、ワイル、ストラヴィンスキー』
うわっ!近現代音楽かあ・・・まいったな・・・。
背筋をすっくと伸ばしたデュトワさんの解説から始まった音楽会。やおら近現代音楽の演奏じゃあ、”ばんさい”しちゃうけど、そうやって一曲一曲裏話的な説明があると、落ち着かない、すわりの悪い曲が一転、夜空に星がぴかっぴかっと輝くイメージに変わる。
なんといってもこの日のメインイベントは、アメリカから来た男性5人ボーカルグループのハドソン・シャドじゃないかな。
デュトワさんも、演奏者の中に入って、にこにこしながら、彼らの歌をきいているのだから。
アカペラのすばらしいハーモニーを聞かせてくれただけじゃなく、コメディー的な演技もあって、それはそれは楽しませてもらった。
「ぼくたちのボスのマエストロ・デュトワが言うのよ、歌えって」と道化師のような表情で言うと、観客は大うけして、拍手がなりやまない。
思わぬ拾い物をした感のある「Experimental Concert」(入場料2400円!)でした。
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