空になった牛舎のそばを通る

2010/06/14

宮崎県西都市のはずれにある、隣家のおばの入っている施設に行くには、大きな牛舎が軒を連ねている道を通る。
道にびっしり敷き詰めている白いのはなんだろう、と思いながら車を走らせたのは、4月の末ごろだったろうか。隣家のおじの容体が悪化したころだったから。
先週の土曜日、大雨。
夜おばのいる施設にむかう。
何度消毒薬敷き詰めたところを、徐行させられたか。
消毒薬をシャワーのように振りかけられても、雨に流されてしまう。
いつも太~い牛の鳴き声が聞こえていたのに、何も聞こえない。
家畜の暖かいにおいも、まったくしない。
明かりが見当たらない。
通れた道が、あちこち通せんぼ。
走っても走っても闇。
とうとう道に迷ってしまった・・・。
車を止めて、雨音を聞いているうちに、涙がこぼれてきた。
この地に、牛たちが帰ってくるのは、いつのことだろう・・・。