坊主刈りのゆきやなぎ

2008/03/26
ちょみちょみのゆきやなぎ.jpg今年85歳になる隣家のおじは、10年ぐらい前まで植木屋さんにお勤めをしていたので、木々をちょきちょきする技は確かである。
ちょっとでものびると、ちょきちょき。
もう危ないから、はしごに登るのはおよしなさい、といっても、高いところの余計な枝は、切らないと気がすまない。
この時期は、ゆきやなぎが、ふわあっと白い細かな花をつけていく。
"やなぎ"というくらいだから、たらりと風になびくさまが、風情がある。
のに、おじは、癇症のなせる業か、腕を振るいたいのか、きっちり、坊主刈りのゆきやなぎが、寒くなる前に誕生している。
だから、いざ咲かんとしたとき、ちょみちょみとしか、花はつかない。
ふわっとしているゆきやなぎ.jpg
気持ちはわからないでもないが・・・
絶対切ったらだめ!とようやくおしとどめた方のゆきやなぎは、今美しく、風に揺れている。
「ほら、やっぱり、こっちのほうがきれいでしょ」と言ったら、首はたてにふってくれなかった。
来年は、こっちも坊主刈りかもしれない・・・。