村上三絃道 二代目家元 村上由哲(よしのり)さんと会う

2010/09/15
村上三絃道さんコンサート.jpg「村上三絃道さんが入会されたのよ。女性の参加者少ないから、来てもらえないかな。巴せりで、おいしいものも食べられるし」
宮崎県中小企業家同友会のメンバー、株式会社アシストユウの社長小幡さんから電話があった。
同友会は、組織力があって、ひたすら勉強するメンバーが集まっているが、私はさほど熱心でもなく(ごめん!)、名刺交換しても余りの多さに顔が覚えられず、たまに勉強会に出てもおとな~しくしている。
でも、日曜日の農作業が堪えて、”栄養”をつけたかった。
「行く」
七人の座席がしつらえてあり、床の間を背にした席だけ、空いていた。
「村上さんに座ってもらいましょう」
と幹事が話しているうちに、「遅くなりましたあ~」と声がした。
ぱっと座が明るくなるような雰囲気の女性。心地よい声。ししおきは豊か。親しみやすいな。お話ししてみたい感じ。有閑マダムタイプではない。一筋に仕事してるね。
と、ぱぱぱと吟味していると
「村上 よしのりと申します」と自己紹介。
「???」
「津軽三味線の家元で、父の名を継ぎました。本名はりえです」
今朝、事務所のミーティングで「村上三絃道の村上よしのりさんって人に会った。女のひとだよ。皆知ってる?」とスタッフに聞いたら、
「宮崎では、超有名人です。知らない人はもぐり」
じゃげな!
村上由哲著『素顔のままで』.jpgほんとうに、みごとに、まったく、全然、な~んにも、彼女のことを知らなかった。
8月に出版されたという半生を綴った『素顔のままに-二代目家元として歩んできたひとすじの道』を拝読。
だから、オーラが出ていたんだ、と納得した。
”伝統芸能”の原石を持って生まれた女の子が、たくさんの人や出来事で磨かれ、長じて、きらきら光る音楽という宝石の力で、彼女と交わる人々に、幸せや生きる力を与えていく人生があった。
サイン入り.jpg12月のコンサート、聞きにいってみようかな・・・