若い衆を育てる

2008/08/12

行きつけの美容院の店長さんと、人材の話になった。

美容専門学校出た人をとるの?と聞いたら

「普通の高校出た子にしています。高校ぐらいの教養は身についていてもらいたいし、技術的なことは、僕がゼロから教えるから。まっさらな方がいいんです」

「彼はその中でも、僕の自慢!」

というファッション雑誌から出てきたかと思うくらいステキな青年が、私の頭を"若がえらせて"くれていた。

"僕の自慢"というだけあって、洗髪も頭のマッサージも肩もみも乾かすのも、手を抜かずに実に丁寧。

この前来たとき、別の人が同じことを、ちゃんちゃんちゃん、で終わらせたのよ。

出来上がった後の、私の"美人度"が違うような気がする。

 

夫と行きつけの飲み屋さん。

店長さんが「こいつね、調理師試験に合格してね。私が育てた弟子の第1号っすよ」

と"弟子"が揚げてくれたサトイモの串あげを出しながら、嬉しそうに教えてくれた。

「よかったねえ。おいしいねえ」夫と口々に賞賛。

「うるさいこともかなり言ったけど、よくついてきてくれました。育て甲斐のある子ですわ」

その日頼んだ料理は、いつもより一段とおいしかった。

 

うちの事務所も若い衆が、只今修行中。

あんまり若くないけど、気持ちは若いおねえさんたちも、只今修行中。

採用するにあたって、学歴も経験も別段重視しないが、

見るとするなら、やる気 と 仕事に対する姿勢。

つまり誰が見ていなくとも、裏表無く働くか、というところかな。

それさえあれば、未知の仕事の苦しさも楽しみに変化できるし、まだ知らない自分の才能と出会うことも出来るからね。私がそうだったように・・・。