駆け抜けた台風の足跡

2007/08/03
倒れた梅の木 子供のころ、台風が来るというと、わくわくどきどき、嬉しかった。なぜなら、昼間から雨戸を閉めると、家族になにか一体感が生まれ、おまけに食事には”缶詰”が登場する。
当時、非常時に出てくる缶詰は、特別なお食事というイメージがあった。たいしたものではない。シャケ缶とイカ缶とモモ缶とパイン缶ぐらいなものだ。
シャケ缶は身の間に入っている骨を、イカ缶は足ではなく身のところを弟と奪い合った。モモとパインは大きさを目ざとく測り、誰よりも大きいのを真っ先にとって、「おねえさんらしくない振る舞いだ」と叱られた。
だから、台風の本当の怖さがわかってきたのは所帯をもってからだ。
昨日の台風5号は、前回の4号より”体感大型度”ははるかに勝っていた。
風がうなりをあげて吹きまくり、長年小梅を供給してきた梅の木が見事に倒れた。停電は2時間、パソコンをいじっていたので、作ったデータがふっとんだ。
散乱する竹や枝や木の葉 一夜明け、県道に出るまでの小路を塞いでいた折れた竹や木の枝を除くのが、まずお仕事。
事務所に出てきたら、ここも停電したらしく、電話がパカパカしている。雨がしみこむ出窓は、大家さんがバスタオルを敷いてくれて、被害がなかった。
さて、仕事を始めようか・・・。