伊東マンショツアーは隠れキリシタン発見ツアー
2012/06/28
キリシタンの香りがすると、なぜわかるかというと、墓石や灯篭、神社や仏閣に、さりげなく、その跡が残されているからだ。
たとえば、飫肥城豫章館にある灯篭。
元の方は草で隠れて見えないのだが、のけると、お坊さんではないイメージの人型が掘られている。
また、灯篭は石台の上に載せるが、そのまま地面に十字架のように立っている。
墓石の文様に、さりげなく、ハートや聖杯が刻まれている。
家紋のようにみせている十字架。
キリシタンの好む魚が、伽藍に掘られている。
三角の墓石。
大雨、足元どろどろ蚊がぶんぶんのなか、ガイドしてくださった郷土研究家の方が、「ほらほら、こっちも見てください」と、
得意げに案内してくれた古いお墓や灯篭に、全国的にも珍しい、たくさん軌跡(奇跡!)が残されてるのだ。
私は、その「ほらほら」より、たぶん日頃から、藪をかき分けかき分け、あちこちの”それらしきもの”をなめるように観察しているであろう、名もなき文化研究者たちの、地道な努力に、心から敬意を表したいと思った。