鵜戸神宮
2007/11/04
断崖絶壁をくり貫いた洞窟に、鵜戸神社は、すっぽり入っている。
ここでヒコホホデミノミコト(山幸彦)の息子、ウガヤフキアエズノミコトが生まれたという。
お母さんはトヨタマヒメ。子を産む姿は見ないでね、と夫にお願いしたにもかかわらず覗いたら・・・
彼女は”ワニ”の姿で這いずり回って、子を生んでいた。
夫は仰天!妻は恥じ入り、実家に戻ってしまった。
この「見てはだめよ」と妻が言うにもかかわらず、夫が「ちょっとだけよ・・」と覗いて、夫婦生活がばーんと破綻という例は多い。イザナギイザナミしかり、『夕鶴』のつうとよひょうしかり・・・こらえ性がないんだから。
母においていかれた赤ちゃんは、母の妹タマヨリヒメに育てられ、長じて彼女と結婚をする。そして生まれたのが神武天皇ら4皇子。彼らは日向美々津から大和へ船出をする。
私の目に映っている壮大な海と空は、山幸彦もトヨタマヒメもタマヨリヒメも神武天皇も、同じものを見ていたのではないか。神武天皇4兄弟が東を目指した気持ち、解る。