今年の梅ちぎり顛末
2011/06/06
年々、足腰が思うようにならなくなってきた、姑あらんだまばーちゃんと妹たちを動員して、恒例の梅ちぎり。
今年は、まるでぶどうのマスカットのように、たわわに枝にひっついている。
梅農家だったら、毎年木を取りやすい高さに剪定し、手でひとつひとつ取っていくのだろうが、うちの木は、なんら妨害もなく、すくすくと成長し、枝は伸び放題。
だから、竹竿で叩き落とさないと、ちぎれない。
私はひたすら木を見上げて竹竿を振るい、ばーちゃんたちはひたすら草むらをかき分け、落ちた梅を拾う。まるで宝探しのよう。
「どこ叩いちょっとねっ!こっさ(こっち)に、てげ(たくさん)ついちょっがっ!」と母上は申されますが、弁慶じゃあるまいし、長いもん、そうそうやすやすと、思い通りになんか振り回せない。
手に豆はでき、息も上がり、集めたのを洗って、水に漬け終わったのが、4時ごろ。
ものの本によると、梅を日に干す、と書いてあるが、あらんだま一族流は、一晩水につけて、翌日水をよくきって、塩漬けにし、”しばし”寝かせる。
”しばし”、がいつまでかというと、赤シソのいいやつが、手に入るまで、ということだった。
ちゃんとブログに写真とともに残しておかないと、”師匠たち”がいなくなったら、”弟子”はできなくなるもんね。
口が達者なうちに、聞いておかんと、伝承が途絶える。