「古民家鑑定士」受かりました
2010/07/12
ふむふむ、と聞くうち、なんとなく乗せられて、6月27日の試験、受けることになってしまった。
頭のどこかに、明治元年に建てられた、うちの隣家の天井の梁が、あったのだろう。
古民家鑑定士というのは、
残せるべく築60年以上の伝統工法で建てられた古民家を実際に、あらゆる角度から鑑定し、文化的価値、耐久性などの総合的な判断基準に基づき、古民家鑑定書を発行し、古民家に対して新たな価値の創造を行い、ユーザーに提案していくことを業とする。
のだそうだ。
つまり、りっぱにつかえる資源は、ゴミにしないで、使いましょうってこと。
幼いころ、遊びに行った田舎の親戚の家々は、第2次大戦の戦火にまみれていない限り、がっしりした作りが、数多くあった。
今のように、輝きのある明かりがない時代。
昼間でも薄暗い空間に浮かびあがる、黒々した梁や、その名のとおりの大黒柱。みごとな漆喰や、欄間の彫刻。
子供の目線でとらえる家のしつらいは、まるでちょんまげのお侍さんが出てきそうな雰囲気だったっけ。
なんてことを思い出しながら、回答を書いていった。
結果は合格!
これから、たくさんの古いおうちを見て、味わいながらお勉強できたら、嬉しいな。