男女共同参画のお役目をいろいろ担っているので、それに関する本をなるべく読むようにしているのですが、この本は今年一番ではないか、というくらい面白かった！
イスラムの、イラン・イスラム共和国に住む女性たちは、迫害されてヘジャブを着てきゅうきゅうした生活を送っていると思いきや、しなやかでしたたかで賢く肝が据わっている。目次は、
１，たたかう女
２，はたらく女
３，スポーツする女
４，居場所をさがす女たち
５，みてきた女
の５つ。作者の金井真紀さんは、いろいろな女性と会い、心を通わせる。
彼女の「ああ、どうかそれぞれがその人らしくいられますように。この人生を味わって進んでいけますように」の言葉に泣き、「（女性たちは）上の世代から受け取った繋いでいく使命を担っている一走者である」には私もそうであると、大いに納得した次第です。