女性が主役の本を読む
2020/03/25
贈呈としていただいた『イオンを創った女 評伝小嶋千鶴子』、それを読んでいるうちに、以前読んだ大同生命や日本女子大学を作った広岡浅子の小説『土佐堀川』をもう一度読み返したくなり、途中までで止まっていたミシェル・オバマさんの自伝を読みすすめた、この連休だった。
小嶋千鶴子さんは弟の岡田卓也氏を、広岡浅子さんはご主人の新五郎さんとその家である加賀屋を、ミシェルさんはご主人のオバマ前大統領を、支える人生をそれぞれ歩んで、非常に共感する部分が多かった。
賢い女性が経営者やトップの補佐になると、女性はまじめで自他に厳しいという美点に、行動力が加味される。つらい決断も腹をくくってやるが、温かい人柄も兼ね備えているので、まわりが良い方向に向かうようになるようだ。それが会社を、国を、導く揺らぎない地盤になるのではないだろうか。
夫とつくりあげた設計会社は先日丸31年が過ぎ、昨夏夫は会長になり、新しい社長を迎えた。夫は外、私は内をかためるという二人三脚でやってきた会社での、今の私の立ち位置に迷いが出ていたときだったので、三人の生き方はそれを払しょくするには十分なインパクトがあった。ひとの真似をするのではない。学んで自分で考え、自分の器を広げ、領域をひろげていくことが大切。
会社経営は、おもしろい。苦しく辛い時もあるが、社員の成長が会社の成長、手をかければかけただけの喜びや達成感が得られる。
それは私だけでなく、先人の先輩方も味わってきたのだと確信した。
この与えられた人生、もっと学んで、もっと楽しみたい。