シュールな美

2007/09/04
宮崎県立美術館 映画『ノッティングヒルの恋人』で、主人公である書店主ウイリアムを演じるヒュー・グラントの目の表情は秀逸だ。
突然、目の前に現れたハリウッド女優アナの存在にとまどいながらも、惹かれていく、冴えない男を実にユーモラスに、かつリアルに演じている。
彼はアナを「君はシュールだ」と誉めたつもりで言ってしまってから、後悔する。
シュール=超現実的 自分のありきたりのアパートに、なりいきで、こんな超現実的に美しい女性がいること自体が、超現実的だといいたかったのだろう。
・・・と、先日宮崎県立美術館で開催していた『シュルレアリズム展』に行って、思い出した。
しかし、このダリやミロ、マグリット、デルヴォーらの作品は、美しさより、不気味さを漂わせている。
1930年から50年あたりの、革新的な芸術運動をわかりやすく案内するとあったが、正直、よくわからない。
ただ、いろいろな制約から開放された魂の叫びが、聞こえるような気は、した、かな・・・。