ぺこちゃん

2007/01/22
姉を病院に見舞った帰り、助手席に乗った姑あらんだまばーちゃんが「昔は東京においしいものいっぱいあったね」???「中村屋のかりんとうでしょ。とらやの羊羹でしょ。せんびきやの果物でしょ。浅草のおこしでしょ。それに不二家のケーキ・・・」姑は若いころ長い間東京に居たので私とはこんな話題で盛り上がる。「今宮崎でも買えるでしょ」と言うと「じゃ(そうね)、どこでも買えるようになったけど、ありがたみもおいしさも違うが・・・。それにしても不二家はどうなったんだろかね・・・」
小さいころ、ケーキを買ってもらえるのは私と弟の誕生日とクリスマスの年3回、巣鴨駅前のぺこちゃんの不二家からだった。父の給料日の後の日曜日、池袋のデパートに入っている”ぺこちゃんレストラン”に連れて行ってもらって、私は必ず”焼きりんご”を注文した。皮付きまるまんまのりんごにかわいらしく生クリームがのっている。不二家はきらきら輝く”ステキなもの”の象徴だった。
そんないとおしい思い出が今回の不祥事で無残に踏みにじられてしまった。消費者だけではない。フランチャイズの経営者の方たちは、何の落ち度もないのに割り切れない気持ちでいっぱいだろう。
宮崎市大島通線沿いに出来た不二家のお店、今は休業していると聞いたが、姑とケーキを買いにいける日が早く来ることを、心から祈っている。