蛍飛び交う

2007/05/30

右にゴミのように光っているのが蛍。フラッシュたいてしまった! 帰宅したら、近所のおばさんが「蛍飛んでるよ」とわざわざ教えに来てくれた。
この地に引っ越してきて初めて蛍の見たのは、同じ班のおじいちゃんの通夜の日。
慣れない葬式のお手伝いで、くたくたになって真っ暗な道を戻ってきたら、ふわ~ふわ~と光るのが飛んでいる。”人魂”が出たのかと腰を抜かしそうになったが、いやいや、おじいちゃんはまだ棺おけの中。蛍は「お疲れさん」と、夜道を照らしてくれていた。
その翌年、近くの川べりの山の斜面に蛍がたくさんいると聞き、姑やおばたちと見に行った。
川向こうは絶壁。川を隔てたこちら側の草むらで、大勢の人が長々と連なる小高い山を見ている。目をやると・・・息を呑んだ。何百メートルもの山の斜面が、むらなく輝いている。蛍の大大群。点いたり消えたりのリズムは、まるで山が呼吸をしているようだった。”圧巻”それ以外、表現はみあたらない。
蛍の”開店時間”はだいたい8時から9時。9時の鐘がなると、蛍の大群は一斉に、天に伸びている杉の木を上り始めた。・・・やがて光は消え、華やかな祭典は幕を閉じた・・・。
昔は我が家のまわりも、掃いて捨てるほど!蛍がいたそうだ。農薬の散布、新築の住宅の建設、浄化槽の設置、U字溝の埋設、さまざまな悪条件が降りかかってきても、それでも、蛍はこの時期戻ってきてくれる。
今年も、飛んでくれてありがとう・・・。