徘徊放尿はあたり前

2009/07/15

認知症が進んで、家での介護が困難になった隣家のおじを、施設に入れたのが1ヶ月まえの6月15日。
介護チームのメンバーであるおじの妹たち、つまり”指揮官”姑あらんだまばーちゃんと4人のおばたちで、やれやれやっと開放された、とごちそうを食べに行ったのもつかの間、
預けたその日の夜9時半「徘徊がひどくて寝ないんですけど・・・」と電話がきた。
そのあとも
「ついてまわるので、仕事ができない」とか
「他の部屋のおばあちゃんの寝ているところに侵入して、ふとんを剥いで片付けた」とか
「夜"脱走”して、山の中に行った」とか
「愛用のこたつにおしっこをした」とか
次々と”武勇伝”の連絡が入り、そのたびに洗濯やら頭下げにいくことになる。
入所して2週間余りで、もうちょっと無理、ということになって、次の預かってもらえるところを、ケアマネージャに探してもらった。
そして、今日がお引越しの日。
今度は法人が運営する介護施設。
施設長さんが
「認知症になったら、徘徊放尿は当たり前でしょう。そのうち何もできなくなるのですから、できるうちは、好きなようにさせたらいいじゃないですか。うちは人手があるので、薬で動かなくするようなこともしません。」
とにこにこしながら、おっしゃった。
私は30数年前、徘徊のひどかった祖母を施設に入れたら、手足を拘束され、薬を飲まされ、うつろな目をして横たわっていた姿が忘れられない。
おじは、もう箸を食べる道具だということも認識できない。あんな達者に"脱走”を図った足も、歩くことすらおぼつかない。もちろん、誰も識別できない。
たった1ヶ月なのに、こんなにこんなに、認知症がすすんでしまっていた。
だから、残された時間を、まだ機能している脳みそをつかって、楽しく過ごしてもらいたい。記憶が薄れていく不安を、少しでも解消してあげたい。
それをかなえてあげられるところを探すこと、私はもうそれしかできないの・・・。