すてきなメガネ

2007/03/01
DSCF0848.jpg メガネは小学校3年生からかけ始めた。両親は目を離して本を読みなさいと常々うるさく言っていたが、寝るときは毎晩本と懐中電灯をかかえてふとんにもぐりこみ、ギリシャ神話なんて厚ぼったい本読む。おまけに、目をつぶって手でまぶたの上からおさえると、きれいな色が見えるのが楽しくて何度もやっていたのだから、目が悪くならない訳がない。
当時、子供のメガネのフレームは赤か黒。脆い素材で出来ていたので、ドッジボールで顔面にボールをぶつけられると必ずどこかが破損した。セロテープで補修する程度ならまだいいが、悪くすると夜しまってる眼鏡屋さんのシャッターを開けてもらって作ってもらわなくてはならない。母は「申し訳ありません」と眼鏡屋さんには言いつつ、私には怖~い顔をしていた。
目は学年が進むにつれてどんどん悪くなり、メガネも厚ぼったくなって重くなる。クラスで人気のある女の子はもちろんメガネなんかかけていない。大きくなったらコンタクトレンズにするんだと心に誓っていた。
やがて、しゃれけも出てコンタクトに。だがパソコンを扱うようになったら、目が乾いてコンタクトは出来なくなってメガネに逆もどり。そのうち老眼が入ってきて、メガネをいくつも持たないと日常生活ができなくなった。
小さいころのトラウマからか、メガネは目立たないのが好きだが、昨今の傾向は、目が悪くなくともアクセサリーのような感覚でメガネをかけるし、フレームは目立つのが主流のような気がする。
20歳のとき初めて香港に行って、何を思ったか、サンローランの思いっきり派手なサングラスを買った。買ったときはまんざらではないと思ったが、日本に帰って鏡でみたら、まるで”マフィアのおねーさん”そのまんまお蔵入りした。
先日ITリーダー塾卒業生勉強会で、みえーるさんが販売しているメガネを持ってこられた。職人さん手作りの重量感あるフレームや、びょんびょん形が変わるものや、組み立て式のメガネや、もちろん今時のステキなサングラスや・・・。こんな傾向になってきているのだと、お話を聞いていて面白かった。眼鏡屋さんに行くと、あたふた買って帰るだけでじっくり見るような事もない(というよりメガネなしだと何も見えないので何があるかわからないの)。なんでも同じだけど、もっと多くの消費者に知らしめたらいいのに・・・。