めいっ子まいの成長

2007/06/17
しっかりものの二人の姉たちから少し離れて生まれたまいは、小さいときから、すぐ口をとんがらかしてぶーぶー文句を言っていた。
幼稚園のとき、映画『魔女の宅急便』をめいっ子たち5人連れていったら、一番年下のまいは、デッキブラシで主人公キキが飛ぶシーンだけ身を乗り出して見ていたが、あとは暗い廊下にしゃがみこんでひとりで遊んでいた。
小学校低学年のとき、東京に初めて遊びにきて、あまりの人の多さに、サンシャインのど真ん中で、もう帰るとひっくりかえって大騒ぎをした。
中学3年のとき、部活で大怪我をして、しばらく松葉杖で通学していた。
高校1年のとき、いじめにあって、真剣に転校することを考えていた。
大学は希望した映像関係の学部に入学、京都で一人暮らしが始まった。
大学4年のときアルバイトした撮影の会社にそのまま就職。海外勤務を希望し、この3月、はれてカメラマンとしてグアムに飛び立った。
数日帰国した先日、どんな職場?と聞くと、アメリカ人の既婚の男の人ばかり、と言う。
おばちゃんとしてはちょっと不安になって、大丈夫なの?
すると、希望した職場だし、英語の勉強も出来るし、やりたい仕事が出来る環境だし、別に余計なことしゃべらなくていいし、レディーファーストの国の人たちだから皆親切だよ、とあっさり言ってのけた。
ちょっと拍子抜けしたが、それなりに責任感も自覚も備えて、いつのまにか大人になっていた。
見送りの宮崎空港で「アメリカの食べ物ばかり食べてると、あらんだまばーちゃんのような恐怖の3段腹になるぞ」といったら、「いや~ん」と、にやっと笑って、人ごみに吸い込まれていった。
自分のまだ知らない能力、発掘しておいで!おばちゃんはいっつも応援しているよ!