胃ろうをしない

2013/03/12

胃ろうの手術をする朝、鼻から栄養チューブの抜いたおばは、実に晴々した笑顔を見せていた。
元気な時、「胃ろうはしないで」と言っていたため、半身不随、しゃべることもたべることも、何をすることもできなくなっても、周りの者は、そのことばを忠実に守ろうとした。
でも、この笑顔はなんだ・・・
胃ろうをつけて、施設に戻ったおばは、声こそ出さないものの、嬉しい、悲しい、いやじゃなどの表情が、わかりやすくなった。
おばは、これでよかったのか・・・。
おばは、この先ずーっと、口から物を食べられず、人から世話をうけ、幸せなのか・・・。
100歳のお医者様、日野原先生のブログに、
「患者の意識がはっきりしている時に、当人が日本尊厳死協会に入会しておれば、家人は医師と相談して、補液の中止を行っても、これは倫理的に認められることで、栄養補液をすこしずつ減らしていけば、結果として尊厳死となるのです。そこで、以上のような重症な病気にならない前に、前もって日本尊厳死協会に登録すればよい」
でも、面倒を見てくれる人がいずに、施設で御厄介になるとき、施設では、なるべく楽にお世話ができるように、胃ろうや導尿の設置を要求する。
リヴィング・ウイルを貫けるかどうかは、自分の意思だけではなく、環境に大きく左右されるような気がするのだ。
難しい問題だけど、ひとまず、おばのことで、私の奔走も終結、だな。